グレングラッサ30年 オフィシャル テイスティングレビュー
グレングラッサ30年を飲みました。
テイスティング
香り
香木からのベリーにハチミツ、熟したオレンジで長期熟成らしい多彩な熟れたフルーツ
味
ベリーにウッディに、ブドウの皮の様な渋みからスパイス
余韻
香木の様なウッディと柔らかいスパイス
余談
グレングラッサ蒸留所は1986年に閉鎖しましたが2008年に再稼動しました。
そしてビリー・ウォーカー氏がマスターブレンダーに就任して初めて手がけたボトルになります。構成はリフィルシェリーバット4樽とホグスヘッド1樽のバッティングになり、そこから穏やかさと長期熟成の良さとウッディさが出たバランスの良いボトルになります。
ボトルが非常に豪華ですが値段は正規輸入品でも3万5千円前後と、近年のオフィシャル長熟の相場を思えば良いリリースです。
ボトルスペック
国 | スコットランド |
蒸留所 | グレングラッサ蒸留所 |
ボトル区分 | オフィシャル |
蒸留年 | ー |
ボトリング年 | ー |
熟成年数 | 30年 |
度数 | 44.8% |
使用グラス | ウイスキー文化研究所イベントグラス |
カリラ10年 Bar Show2017 記念ボトル
カリラ10年のBarShow2017年記念ボトルを飲みました。
香りはクレープフルーツにバナナ、海草、焦げた木材、微かにパイナップル
味は甘いグレープフルーツキャンディやオレンジの皮、スモーク、微かな潮気、焦がした麦
余韻は炒った様な麦の香ばしさと甘さが続く
近年リリースの多いヤングカリラになります。
開けたては結構パワフルさが前面に出てましたが、約4ヶ月経つとピートが落ち着いてフルーツ感が出てくれました。
ヤングカリラ自体に良いイメージが無く、このボトルも記念品くらいにしか考えてませんでした。しかし1本をじっくり味わう事でヤングにはヤングの良さがある事を発見できまた。
アイラモルトは何か中毒性がありますよね。最初に飲んだときは二度と飲まないとか考えていましたけど。ボウモアの60年代とか飲んでみたいものです。
ノッカンドゥ21年 1989年蒸留
ノッカンドゥ21年 1989年蒸留を飲みました。
香りはオレンジ、香ばしいクッキー、酸味のあるフルーツにキャラメル
味はキャラメルにオレンジピールの砂糖漬け、うっすらベリージャム、ウッディな渋み
余韻はオレンジピールのほろ苦さとウッディ
ノッカンドゥの1989年に蒸留された21年熟成ボトルになります。
バーボンメインにシェリーをヴァッティングの構成で両方の良さと熟成間を感じられる1本です。
加水で43°なので家でも気軽にスルスル飲める口当たりになっています。
ノッカンドゥは地味ながら良いボトルが多く、さらにお値段も年数の割りにお手ごろなのもポイントです。
最近94年蒸留の21年をネットショップで見かけましたが約8千円と非常にコストパフォーマンスに優れています。
近年の高騰の中でオフィシャルで20年オーバーなのにこの値段は中々無いと思います。
ブッシュミルズ16年 旧ボトル
ブッシュミルズ16年旧ボトルを飲みました。
香りはケミカルな桃に熟したマンゴー、キャラメル、オレンジとベリー
味はチョコをかけたレーズンなどドライフルーツ、ウッディ、やや渋めの紅茶
余韻は紅茶とチョコレートのほろ苦さと微かにライチ
近年のトロピカルなアイリッシュを感じられるボトルになります。
詳しい流通時期を調べられないのですが90年代後期から2000年代初期ではないかと非常に大雑把な予想をしています。
ドンピシャなら近年高評価を得ている80年代後期から90年代初期の蒸留と同じ時期になるので不味いわけがありません。
このボトルはバーボン、シェリー、ポートの3樽を使用しているので、香りはそれぞれの樽の特徴と原酒のトロピカルで非常に複雑なのですが加水40度なのでボディの弱さと余韻の短さが気になります。
しかし家飲みで気軽に飲むときにはコレくらいライトなボディだと1杯目にありがたいです。
このボトルは大物ブロガーのヒトデ君にお金を借りて買うというなんとも情けない買い方をしたボトルになります。ヒトデ君ありがとう!!(お金はすぐにお返ししました)
クライヌリッシュ18年 1997 エイコーン オマージュトゥカレドニア
エイコーンさんからリリースされたクライヌリッシュ18年を飲みました。
香りオレンジにはちみつ、クラッカーや焼きたてのパンのような香ばしさ、キャラメルクリーム
味は香り同様にオレンジにハチミツにモルト、少しスパイスにオイリー
余韻は香ばしさとほろ苦さが優しく続きます
安心と信頼のクライヌリッシュ!
クライヌリッシュには差はあれど外れが無いイメージを持っています。
その辺は経験の薄い浅はかな考えですが・・・
エイコーンさんのニューシリーズのボトルとなります。
出来が良いようで結構早くどこも売り切れになりました。
飲んでみると皆さんが近年のバーボン熟成クライヌリッシュに求めてる要素ってこういうことなのかなぁと思えます。
クライヌリッシュに言われている特徴が拾いやすく初心者の私でも楽しく美味しくテイスティングさせて頂きました。
次はシェリー熟成も飲んでみたいですね。
ケイデンヘッド175周年イベント
名古屋の名店「bar Barns」さんで開催されたケイデンヘッド175周年イベントに参加させて頂きました。
バーで開催されるイベントに参加するのは初めてですがバーテンダーさん方の気遣いやゼネラルマネージャー市川さんはじめウイスクイーの方々、ケイデンヘッドのキャメロンさんのこぼれ話等で非常に有意義な時間を過ごすことができました。
今回のラインナップは175周年の記念ボトルにそれと同時期に発売された金ケイデンと呼ばれるシングルカスクの金ラベルボトル、黒ケイデンと呼ばれるスモールバッチの黒ラベルボトルの計18ボトルです。最後に自分の好みを4つ選んで投票も行いました。
細かく語れるほど飲めていませんが一通りテイスティングメモから抜粋していきたいと思います。
175周年ボトル
・バンフ40年
重めなフルーツにベリーとウッディ
・コンバルモア40年
熟れたフルーツやわらかい飲み口
・キャパドニック39年
チョコ、シェリー、ベリーにウッディ、後からレーズンやプラム
・リトルミル26年
青いパパイヤ、オレンジピール、ミント
ローズバンク25年
柔らかい飲み口に後から一気にパッションフルーツ、桃、トロピカルフルーツ
ヘブンヒル20年
キャラメル、クリーム、バナナ、スパイス
(左からバンフ、コンバルモア、キャパドニック、リトルミル、ローズバンク、ヘブンヒルです)
流石175周年記念と言えるラインナップです。海外で人気はコンバルモアらしいですが会場での人気はキャパドニック、私はローズバンクの後から押し寄せるトロピカルフルーツが好みでした。長熟のバーボンという予想外なラインナップも驚きましたが。
金ラベル
・グレンキース43年
ライトなフルーツ、レモン、桃、うっすらトロピカル
・カリラ33年
スモーク、グレープフルーツ、オレンジピーる、焦げた木材
・モートラック30年
ヘビーなハチミツ、クリーム、スパイス、オーク
会場で人気があったのはカリラです。なんと175周年記念ボトルを差し置いて一番票数が集まっていました。旨い王道なタイプのカリラにフルーツ感を合わせた感じで私も非常に気に入りました。
黒ラベル他
この辺りから更に雑になっていきお書きできるような内容ではないためラインナップの紹介だけにしたいと思います。
しかし8月発売予定のプルトニー11年だけは「おもしろい!塩ハニーボム」とエキサイト翻訳でもつかったかのような言い回しが書いてありました。
・ブレアアソール28年
・フェッターケアン28年
・グレントファース26年
・ストラスミル24年
・グレングラント23年
・スペイサイド25年
・リンクウッド24年
・プルトニー11年
・WCアイラ9年(ほぼブーリンだそうです)
全体的にバランスの良いラインナップの中で塩気とハチミツ感が強く出たプルトニー11年が好みでした。またWCアイラ9年も長熟やバランスの良い中で若く力強いので良かったです。もし買うなら個性がはっきりしているプルトニーとアイラですね。
ケイデンヘッドは近年の相場を考えると非常にコスパの良いリリースをしてくれるので、ここ数年で飲み始めた私にとってはありがたいです。特に黒ラベルはバランスが良く年数に比べて値段もお手ごろなので家飲みにも適しています。
次回は25年後の200周年を期待しています。25年後となる2000年前後に蒸留したものが40年オーバーになるのも時代を感じますね。
Barnsさん、ウイスクイーさん今回は非常に貴重な体験をさせて頂きありがとうございました。
ケイデンヘッドさん175周年おめでとうございます。